インドを語るにはカルマの法則無しでは語れません。全てはこの法則に基づいて考えられています。次の図をご覧下さい。
カルマとは行為のことで、カルマの法則とは簡単に言えば因果応報のことです。前世での善行悪行は現世での先天運となり、現世での善行悪行は来世での先天運となるということです。
インドではこの先天運に大変重きを置いてます。
日本では気学の先生など「運は後天にあり」と言って比較的後天運に重きを置く考えがあります。姓名学や方位術、家相術等は後天運をみる占術で、生年月日でみる占術は先天運をみる占術です。
結論から言えば後天運は先天運を凌駕することは出来ません。
しかし後天運を扱う占術には先天運を扱う占術にはない、大変有利な利点があります。それは人為的に凶相を吉相に変えることが出来るということです。生まれ日を変えることは出来ませんが、氏名や家相を変えることは可能です。
インド占星術と数秘術
インドにはインド占星術と呼ばれる大変優れた占術があります。私は現在、命を見る占術、すなわち生年月日で先天運をみる占術においては、インド占星術の右に出るものは無いと思っています。この占術には他の追随を許さない突出したものを感じます。
インド占星術は西洋占星術とは違い天王星、海王星、冥王星は使いません。
しかし数との対応は以前から有りました。では、不可視惑星が担当する4、7、10はどうなるのか?とりあえずインド占星術での数との対応を見てみましょう。
星 |
数 |
太陽 |
1 |
月 |
2 |
木星 |
3 |
ラーフ |
4 |
水星 |
5 |
金星 |
6 |
ケートゥ |
7 |
土星 |
8 |
火星 |
9 |
リリス |
10 |
注:インド占星術ではリリスは使いません。すなわち10に該当する星はありません。ここだけ私の解釈です。
ラーフ、ケートウとは黄道と白道の交差ポイントです。実在する天体ではありません。西洋占星術ではそれぞれドラゴンヘッド、ドラゴンテールと呼ばれています。リリスとは月の軌道の遠地点のことです。月は楕円軌道を描いています。もちろんこちらも実在する天体ではありません。したがってラーフ、ケートウ、リリスは仮想ポイントということになります。
天王星、海王星は陰陽の高次の象意であり、広くそして深く作用します。すなわち太陽は陽の根本であり天王星は陽の象意の行き着くところ。月は陰の根本であり海王星は陰の象意の行き着くところです。冥王星は全てであり、故に無でもあります。
私が調べた結果、天王星、海王星、冥王星は社会表示体(客観表示体)であり、先に挙げた仮想ポイントの総元締めです。
図にまとめると以下の関係となります。
その他の星の象意ですが、西洋占星術とインド占星術はほとんど差異はありません。
尚、インド占星術でも日付で数霊をみるときは、西洋数秘術と同様に各位の和でみます。すなわち、秘数でみます。例えば火星が吉星の人の場合、火星の数霊は9ですから9日、18日、27日がその人の吉日とみます。