手相では主に職業を表しますが、専業主婦の方でも家事をしっかりやっている方には現れます。何もお金を稼ぐ仕事だけが、仕事というわけではないということです。逆に、先に述べましたとおり外で仕事をしていても現れない人もいるわけですから、本人の現実社会における峻厳なる活動を表す線と考えて下さい。
土星線のパターン
土星線は大体以下の3パターンがほとんどです。中には複数本出ている場合もありますが、そういった場合は一人で幾通りもの運命をもっているということです。主に複数の職業を掛け持ちしている人などに多いです。
(A)土星線が中央から発している場合
最も多いタイプの相です。この相の持ち主は進取の気性に富み独力で運命を切り開いていきます。数霊8の象意そのままです。
(B)土星線が月宮から発している場合
次に多いのがこのタイプです。このタイプの土星線は月宮の影響を受け、第三者(大衆)の支持を受けながら運命を切り開くタイプです。職業的には人気商売が適職です。芸能界や水商売、サラリーマンなら営業職などの他人と接する職業が向いています。
これも数霊8で構いませんが、くわしく表記するならこうなります。8(+2)です。
(C)土星線が生命線を起点に発している場合
土星線が生命線(太陽)を土台とし、そこから伸びているのでこれを数霊に変換しますと
71になります。
数霊71参照。
手相解説
土星線が生命線を起点に発している場合これを別名努力線といい、ある一時期一念発起し猛烈な努力により運命を切り開く人に現れます。この線は生命線の流年が適用でき、図では35才頃開運します。
以上のことから土星線について言えることは、親指に近ければ近いほど自力型、離れれば離れるほど他力型ということになります。
天下筋
土星線が冥王宮から土星宮まで一直線に走っている相
冥王宮から発しているわけですから数霊に変換すると80になります。
数霊80参照。
手相解説
土星線が勢いよく冥王宮の一番奥の方から土星宮の一番上まで走っている場合、この相を特別に天下筋といいます。この相はその人が進む道において天下を取る相でその分野においてトップになることは間違いありません。非常に強運な人ですので例えいったん落ちぶれかけても不死鳥の如くよみがえります。薄弱な運の人はこういう強運の人の傍について行けば運が開けていきます。ただ土星線は流年が使えますが一番上まで線が来ているからといって百才まで生きるのかというとそうではありません(長命の人が多いのは事実ですが)。土星線によって命数を計ることは出来ません。
尚、手のひらを過ぎて線が中指の中にまで達している場合は運勢が激烈すぎて周りの人の運気が付いて来れず、晩年は孤独になってしまう人が多いようです。
以下に秀吉の手相を揚げておきます。秀吉の天下は一代で終わりました。
秀吉の天下筋
秀吉の手相が現存しますがご覧のとおり土星線が指先まで伸びています。まさに裸一貫から天下人になった人の運命線は強烈としか言いようがありません。
ただこのような土星線は極めてまれで、まず秀吉以外にはいないでしょう。手のひらを越えて中指に少しだけ入り込む人はいますが、それが吉相かと言えばそうでもありません。と言うのはそういう人の人生は得てして強烈で、陽極まると陰に転ずるのです。
土星線の支線
土星線の支線はどの方向に向かっていても開運を表しその人の人生に関わる重要な意味を表します。また土星線の流年を調べれば開運の時期を知ることが出来ます。
土星線の支線
(A)土星線の支線が木星宮に向かっている場合
土星線を土台に木星宮へ向かっているので数霊変換すると48になります。
数霊48参照。
手相解説
この相は縁の下の力持ち、または「裏のドン」となる相です。要するに、あまり目立たないところでの真の実力者となる相です。表だった活躍はなくとも、必ずや一目置かれる存在となるでしょう。もちろんそれに伴い経済状況もアップすることは言うまでもありません。
ちなみに図では37才頃に開運するでしょう。
(B)土星線の支線が金星宮へ向かっている場合
土星線(数霊8)から金星宮(数霊6)へ向かっているので数霊にすると78になります。
数霊78参照。
手相解説
この相については金星線のところで説明しましたが今一度説明しましょう。土星線は社会的な活動を表し金星線はその結果得た成功を表します。土星線から金星線が上っているのですから仕事が成功するのは間違いありません。有名になったりお金が入ってきたり何れにせよ今までの生活とは違う夢のような出来事が待っています。
ちなみに図では43才頃に開運するでしょう。
(C)土星線の支線が水星宮へ向かっている場合
土星線を土台に水星宮へ向かっているので数霊にすると68になります。
数霊68参照。
手相解説
この相についても水星線のところで説明しましたが今一度説明しましょう。この相の持ち主は能弁で商才に長けあらゆる事をお金に変換できる才覚がありますので実業家として大成するのは間違いなく、財産と呼べるほどの富を残すでしょう。金運の相としては第一級です。
ちなみに図では30才頃に開運するでしょう。
注:(C)についてですが、月宮と火星宮の間に健康線と呼ばれる細い線がありますのでその線と混同しないようにしてください。