どこから出発していても薬指に向かって走る縦線を金星線と言います。ここは昔から太陽の星導を受けるところと考えられてきました。当然、太陽線と呼ばれていますが、前述の通り金星の星導以外ありえませんので金星線と命名します。
金星線はその人の(広い意味での)成功の度合いを現します。成功を現すといってもあまりにも広義すぎるので少し補足しますと、人気者となって名声を得たり、それに付随してお金を得たり、芸術芸能文学などの華やかな世界で才覚を現したり、といった具合です。およそ俗世での喜事全般と言えばよいでしょうか。金星の星導の意味がそのまま具現化すると考えれば分かり易いかもしれません。この線の吉相は四、五人に一人ぐらいの割合で見られますが、急に現れたり消えてしまったり、キレギレの線が一本になったりすることもあり変化の激しい線の一つです。